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脳科学と動画マーケティングの可能性

ブログ

□ 脳科学と心理学の違いについて

私たちの人間の行動を起こさせるものは、「心」「脳」です。

私たちの脳は1400gしかない体の部位ですが、この脳がないと私たちは行きていくことができません。
生命の維持をする機能を持っている他、脳機能は視覚認知、聴覚認知、感情入力処理、運動制御、記憶、学習、予測、思考、言語を全て司っています。

心理学は言わずと知れた心の研究をした学問です。
人はこういう行動した時はどういう心理状態なのかという事を解明するのが心理学。

一方で脳科学は「心」ではなく、脳や神経を研究対象とした学問です。

人間の行動を引き起こすのには、人間の中にある何らかの物質や、身体的変化によって起こっているのではないか、ということを解明しているのが脳科学。

つまり、どちらも人間の行動をを引き起こす原因が何かを研究しており、それが心か・・・脳か・・・との違いです。

例えば美しい景色をみて、「キレイだ」と思う作用をもたらすのは心なのか・・・脳なのか・・・とても興味深いですね。

情報のデジタル化によって人は様々な媒体から情報を受け取る時代です。
販促マーケティングにおいて、アプローチすべきは心か脳か・・・

今日は動画から人の脳が受ける影響についてご案内します。

□ 脳科学が裏付けた動画の優位性

脳は、身体内外の環境情報を休むことなくモニタリングしています。
環境変化に応じて何をすべきかを即座に判断し、行動に移すよう司令、筋肉が動いて行動になります。
そしてこの動きは無意識のうちに行われます。

インプットされた情報があり、その情報を元に体を動かす流れはロボットと同じですが、人間はロボットと比較にならないほど無数に埋め込まれているセンサーからの情報を活用し、その数600とも言われる非常に多くの筋肉を自由自在に制御して動かしているのです。

その中で脳科学が裏付けた人間が受ける動画の影響について以下のように言われています。

1:脳は動くものの視覚情報をひろいやすい
人間の目はそもそも、動くものに目が奪われやすい。

敵から身を守り生き残るために、人間は本能的に「動き」に対して注意を払うためです。

2:たくさんの情報が正確に伝わる
動くものに目が反応する他に、人の目はビジュアル的に素早く反応するという性質も持ち合わせています。
例えば・・・

文字

白い猫を大切そうに抱っこしている外国人の女の子。
猫は女の子に撫でられて幸せそうにして目を細めています。

画像

どうでしょうか?
その時間0.1秒。対して文字による描写の場合はその何倍もの時間がかかります。

3:音・動き・時間軸が動画には含まれる

文字だけ、画像だけよりも遥かに脳に多くの情報を与える動画。
そのため複雑な内容でも短時間に分かりやすく伝達できる、情報やイメージを一気に伝えても脳が処理できるというメリットがあります。

4:感情に訴えかける

笑いが移る・・・もらい泣き・・・経験がありますね。

これはモノマネ細胞と呼ばれるミラーニューロンという脳にある細胞によって起こる現象で、人は他人の行動をあたかも自分の行動のように認識し、その行動に伴う感情を自分の脳でシミュレーションすることができます。

この脳の性質を利用すれば、動画を介して、視聴者とブランドの間に感情的なつながりを生み出すことができます。
こうした感情はさまざまな選択や行動に大きく影響するため、何らかのアクションを促すことを目的とした広告コミュニケーションでは動画は絶大な効果を発揮します。

□ 人間は忘れる動物

残念ながら、人間は忘れる動物です。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」という理論が説明しています。
被験者にアルファベットを適当に並べた無意味な文字列を覚えさせ、その記憶がどのくらい続くのかを調べた実験です。

人は文字を記憶してもその20分後には42%を忘れて、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%を忘れます。
一方で、動画は2時間でも60%の情報が記憶されていて、文字の2倍以上、記憶に残るというデータがあります。

このようなブログと呼ばれるものは100記事書いて、ようやくスタート地点。
そこから、読まれている過去の記事を分析し、読まれそうな記事を増やしていくわけです。

それに対し視覚に訴えかける映像と聴覚に訴えかける音声をかけ合わせた動画は、記憶に残り、覚えてもらえるから検索され、集客につながり、見込み客と出会う最強の接点があります。

今、ほとんどの人が持っている顧客接点であるスマホやタブレットを活用しない手はありません。

□ 動画は記憶に残りやすい

アメリカの国立訓練研究所が「ラーニングピラミッド」という理論を提唱しています。
人の学習の記憶をコンテンツのどフォーマットごとに研究した結果によると、

Lecture(講義)の記憶の定着率はわずか5%。

Reading(読む)は10%。

Audio Visual(動画)は20%になります。

つまり、視覚に訴えかける映像と、聴覚に訴えかける音声を掛け合わすことのできる動画コンテンツは、記事のコンテンツよりも2倍記憶の中にとどまり続けるということです。

人間はその5感に訴えかけることで記憶に残りやすい生き物。

動画を通して感情を動かすと、動画の内容と感情を一緒に脳に記録するため、記憶の変容が起こりにくく、長期的に記憶の残りやすいと言われています。

また、動画の内容を見ている人に真似させたり、議論を促すような仕掛けにすると、更に記憶に定着すると共に、話題性も期待できるかもしれません。

□ ずっと忘れない動画の3つの要素

人間は忘れる動物である・・・
その一方で人の記憶に残りやすい動画の要素も存在する・・・

それは人間の脳の長期記憶=エピソード記憶にアプローチすること。

✔インパクトが強烈なもの

✔脳が重要であると認識したもの

✔反復性

これらの要素を組み合わせると感情を揺さぶられるストーリーとして記憶するのです。

インパクトのあるもの・・・というのは簡単に想像できますが、それだけでは記憶に留めることは難しいかもしれません。

□ まとめ

いかがでしょうか?
動画は、情報伝達やコミュニケーションにおいてさまざまなメリットをもたらすコンテンツであり、マーケティングはもちろんのこと、採用や研修、営業活動など幅広いシーンで活躍します。

忘れてしまうことも、記憶することも人間の脳の働き、記憶が関係しています。
動画マーケティングの効力について考えてみると、動画の価値をよく理解した上で企画、自社のビジネスに活用したいものです。

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