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隠れているから気になる DMティーザー広告

TIPS

□ Tease=からかう?じらす?

マーケティング用語では主に「じらす」という意味合いで使われているティーザー広告(ティザー広告)。
覆面広告とも言われ、商品の情報を少しだけ公開したり、シルエットだけ見せることで顧客の興味を引いて期待を膨らませ、消費者のもっと知りたい・・・何だろう・・・という好奇心や興味を引くことを意図としたプロモーション手法のことを言います。

私達がよく目にするものに映画の予告、週刊誌の次号予告、テレビ番組の前宣伝が挙げられますが、ティーザー広告が最も効果的と言われているのはじつはDMと言われています。
DMを制作する際はまずティーザーコピーをどうするかを考え、そこから全体の構成を決めていくのも有効です。

さて今日は、DMに効果的と言われているティーザー広告についてご紹介します。

□ 引き算のティーザー広告

基本的に、販促コピーは、限られたスペースに企業の商品・サービスについて、顧客に購入や利用をしてくれるよう促すもの。
そのため、商品についての名前・価格・性能や効能といったことを詳細に明記して説明するものです。
でも情報が多すぎるとかえって商品の魅力が伝わらなかったり、まとまりのない広告になってしまうこともある。

では、その情報の中の一部を意図的に隠したとしたら?

読み手は、本来、記されているべきものが記されていない?という謎が生まれ、結果的に興味が湧いてくる・・・という引き算コピー。
これが、このティーザー広告になります。

商品の優れたところを細かく紹介したい気持ちもわかりますが、おおっぴらに全てを紹介しすぎてしまうのはティーザー広告ではありません。
まずは抑えて一歩引いた商品紹介を行うことはティーザー広告に欠かせない心構え。

ただし・・・その引き算を間違うと、やはりただの意味のわからないDMになってしまうため、この引き算をどこでするかが重要になってきます。

□ ティザー広告手法の例

実際のDMティーザーコピーとしてどのような手法があるのでしょうか。

◇最も基本的なものは、ツァイガルニク(ザイガニック)効果。
ジャンルは明確にわかるものの、情報を少しだけみせて「続きは中身で」として開封を促す方法、核心を見せないというのがコツです。

◇特別なお客様だけにご案内、◯名様限定情報など、あなただけに特別にお伝えするという限定感、希少感を打ち出す方法。

◇全員プレゼント・サンプルが入っています、今だけ半額クーポン付・お得なキャンペーンのお知らせなど特典やオファーと組み合わせる方法。
とてもストレートですが、効率が最も高いやり方です。

◇「93%の消費者がリピーターになる」など具体的な数字データだけを提示して、何のことだろう・・・と消費者の興味を引く方法です。

これは上級者編ですが、あえて抽象的なメッセージを投げかける方法もあります。
意味深な言葉や問いかけ・・・センスの高いデザインと思わせぶりなフレーズとの組み合わせ・・・
このような表現方法でも人の好奇心をかきたてることもできます。

□ メリットとデメリットは?

 

メリット

DMの効果を上げるには、まずDMの開封率をあげることが必要なのは、皆さん、すでにご存知のこと。

郵便でやってくるDM封筒や圧着ハガキには「どんな内容だろう」という既に消費者の興味をそそる性質が既にあり、ティーザー広告との相性は非常によいと言えます。

・情報が断片的に少しだけ公開されているため、消費者の好奇心を掻き立てる。

・情報が少ない文、完結でわかりやすいため、消費者に伝わりやすい。

この2点においてはティーザー広告をDMにのせる最大のメリットです。

デメリット

しかしデメリットもあります。
ティーザーサイト・ティーザー動画・ティーザー画像とじつはティーザーに溢れている現在において、正直、消費者はティーザー広告に疲れています。

・いつもティーザーを使用したDMだと「しつこい」と飽きられてしまう。

・度の過ぎた大げさなティーザーになってしまうと、「これだけのことで・・・」とマイナスイメージにもなる。

多用すればよいというものではなく、使い方を間違えば消費者を誤った方向に導きかねない点は注意してください。

□ 訴求ポイントをしっかりと見極める

商品の訴求ポイントをしっかりと定めずに、意味ありげにティーザー風に仕上げるだけでは、1回目は開封してもらえたとしても、2回目からはそのままゴミ箱にいくことになってしまいます。

まずは商品の何を訴求ポイントとするのかを絞っていくことが大切です。

商品の魅力は何か・・・その魅力をどういう風に紹介するのがいいのか、誰に向けてなのか。

リサーチを重ねしっかりと訴求ポイントを組み立て、そこから何を隠すのか、希少感で戦うのか、それとも数字を使うのか、ということをきちんと落とし込み、商品・サービスの魅力を最大限に引き出すティーザー広告を生み出してみましょう。

ただし。このティーザー広告は感情を煽った分だけ商品や会社にプレッシャーがかかってくることを忘れずに。
等身大の広告制作を心がけることが大切です。

□ まとめ

いかがでしたか?

このいわば「チラ見せ」戦略は、消費者の想像力をかきたて、隠されたものを見たくなる人間の本能を刺激しています。

しかし万能に見えたところであくまでも戦略の1つに過ぎません。

使う場面を選ぶ手法ではありますが、消費者に興味を持たすことができれば大きな収益が生まれ、正しく使えば企業のイメージアップにもつながる。

このような手法があるということを知っておけばマーケティング戦略の一助となります。

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